まさにユーロゲームの集大成!とも言える、多くの要素が見事に組み合わされたタイトルがこの「テラミスティカ」です。
プレイヤーは、さまざまな勢力からひとつを選び、もっとも得点を獲得することを目指します。
ゲームのメインとなるシステムは、陣取りですが、そのほかにも、勢力ごとに用意された個人ボードの能力を上げる、建物をグレードアップすることでより効果的なアクションができるようにする、アクションのコストとなる「パワー」の配分を考える、などさまざまなことがシステムに盛り込まれ、考えなければならないことは実に豊富。
また、得点の獲得方法も、各ラウンドごとのボーナス点や、種族ごとに用意されたボーナス点、修道会での影響力によるボーナス点など、非常に多彩。
陣取り、発展、リソースのマネージメント、アクション選択といった現在のユーロゲームにおける要素をいくつもいくつも重ね合わせ、実に奥深いプレイ感が得られるようになっています。
しかし、勢力ごとに狙うべき作戦が見えやすくなっていることもあり、プレイ自体は、極端に複雑なものになっていないのは見事と言うしかありません。
勢力も14種類とバリエーション豊富に用意されており、リプレイ性も抜群。
2012年から2013年を代表する作品であることは間違いない名作と言えます。
(卸元、テンデイズゲームズの紹介文)