トランプゲームの定番「ラミー(500ラミー)」を、ドイツゲームの名デザイナー、ライナー・クニツィアが現代的なアレンジを施した一作です。
プレイヤーは、配られたカードから、「ラン」や「セット」と呼ばれるカードの組を作って出し、また、毎手番ごとに1枚を捨て札にすることで、手札をなくし、ほかのプレイヤーよりも早く上がることを目指します。
早く上がるためには、毎手番ごとに引いてくるカードだけでなく、ほかのプレイヤーが捨てたカードにも注意する必要があるでしょう。
というのも、手番プレイヤーが引くことのできるカードは、山札か捨て札の一番上のカードということになっており、もし、山札から引いた場合、ほかのプレイヤーは、テーブルをノックすることで捨て札のカードを引くことができるからです。
手札のカードは、上れなかった場合の失点に繋がるため、カードを引くことはリスクもありますが、的確にカードを引くことができれば、効率よくカードの組を作ることができるでしょう。
また、各ゲームごとにランダムに用意されるボーナスカードも重要です。
それぞれのボーナスカードに書かれた条件を満たしたプレイヤーは、得点を獲得できるのです。
このボーナスカードを含め、バランスが調整された得点システムも、このゲームの魅力です。
定番ゲームのアレンジだけに、派手さはありませんが、どんな人にも楽しめ、長くプレイできる一作になっています。
ドイツのメーカーを中心に作品を発表しているクニツィアの日本オリジナル作品というのも、大きなポイントと言えるでしょう。
(メーカー紹介文より)