磁気嵐吹き荒れる惑星「マグナストーム」を舞台に、熱い駆け引きが繰り広げられる骨太なユーロゲームです。
プレイヤーは、採掘設備の建設を行ったり、研究に関するパラメーターを上げたり、司令官の獲得したりすることで、得点を積み重ね、いち早く決められた得点に達することを目指します。
メインとなるのは、一風変わった競りも兼ねている駒の移動によるアクションの実行です。
プレイヤーは、ボードに置かれた駒を、上部から下部へと動かし、アクションを実行します。
移動させアクションを実行する代わりに、駒の置かれた列に割り当てられた(特殊な効果を持ち、また、得点にも繋がる)司令官を獲得することもできます。
しかし、司令官を獲得するためには、その時に列に残っていた駒の数がコストになるのです。
すなわち、駒の移動が少ない、早い段階で司令官を獲得するのは、高いコストが必要となり、どの段階で司令官を獲得するか、その見極めは非常に重要です。
実際に実行するアクションは、主に惑星への採掘設備の建設や、研究のパラメーター上げです。
採掘設備の建設は、いわゆる「陣取り」になっており、ほかのプレイヤーの動向を見極め、行っていく必要があります。
研究のパラメーター上げも悩ましいポイントです。
パラメーターは、ボーナスや得点に直結するため、どのパラメーターをどのように上げていくのか、的確な判断をしていきましょう。
マグナストームに吹き荒れる磁気嵐は、ゲーム進行にも大きな影響を及ぼします。
ラウンドごとに磁気嵐が吹き荒れる地域は移っていくのですが、磁気嵐に襲われているエリアでは原則、戦略的な行動を取ることができないのです。
これにより、ある地域に研究設備を重点的に建てたとしても決して安泰ではなく、ラウンドごとにどの地域へどのようにアプローチをしていくか、しっかりと見極ないといけないのです。
決められた得点を取ったプレイヤーが勝者というルールも、駆け引きをより熱くさせる要素です。
どの得点要素も、大量得点が望めるようなものではなく、勝つためには、小さな得点を積み重ねていかなければなりません。
有効な手をどれだけ的確に積み重ねられるかが求められるのです。
スケールの大きなゲームではありますが、常に緊張感のある展開に繋がるようにシステムが組み立てられており、非常に引き締まった通好みの戦略ゲームに仕上げられています。
(卸元紹介文より)